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高層マンションの解体方法について 前半
2024年07月12日
こんにちは!
株式会社北斗です!
当社は、長崎県佐世保市を中心に鉄リサイクル事業や住宅や工場などの解体作業をおこなっています。
近年、一般住宅よりもタワーマンション(超高層マンション)に住む傾向が高くなっています。タワーマンションは、18階以上あり、高さが60mを超えるマンションを指しますが、地域のシンボルとして目立つため、憧れを持つ方も多いと思います。我々北斗も解体工事をする中で、マンションの解体工事も行うため、今回はタワーマンションの構造や解体工事の仕方についてご紹介したいと思います。
タワーマンションはどんな構造?
タワーマンションは主に鉄筋コンクリート造(RC造)が使用されています。鉄筋コンクリート造の建物は、主に柱や梁、床、壁が鉄筋とコンクリートで構成されています。鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固めることで、引っ張りに強い鉄筋と、圧縮に強いコンクリートが互いに補強し合い、高い強度を持った構造を実現しています。この建築方法により、マンションなどの建物は必要な耐久性を確保できています。なお、鉄筋コンクリート造の住宅の法定耐用年数は通常47年ですが、実際の寿命は定期的なメンテナンスによって延ばすことが可能です。
タワーマンションの解体工事方法について
従来の解体方法は、建物の内外にタワークレーンと呼ばれる仮設の揚重機が設置し、この機械を使って重機や足場の部材を高所まで運び、建物を上から下に向かって解体していく方法が主流でした。しかし近年では、粉じんや騒音・廃棄物の落下など環境問題があるため、環境に配慮した様々な解体方法が生み出されています。今回は2つの解体方法についてご紹介します。
ブロック解体
ブロック解体とは、建物の外側に足場を組み、タワークレーンを設置して、屋上階から順に部材をブロックごとに解体し、地上に運び下ろす工法です。この手法は、ビルの高さに関係なく適用可能であり、最も一般的な解体工法です。また、養生足場は全体を覆う方法と、解体する階の上下のみを覆う方法があり、後者の場合は解体の進行状況を観察することができます。
上部閉鎖式解体
この解体方法は、建物の最上部にクレーンを配置し、上から順に部分的に解体していく工法です。解体作業ではガラスなども取り除きながら、クレーンを使用して地上に運び下ろします。この方法は騒音や粉塵の発生リスクが低く、クレーンは移動可能で、上階の解体が完了すると次の階に移動し、段階的に解体作業を進めます。
今回は2つの解体方法についてお伝えしましたが、そのほかの解体方法については、次回ご紹介させていただきたいと思います。