コラム
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新たな鉄製品を生み出す【炉】の種類とは?
2023年06月12日
お客様から頂いた金属スクラップは、資源が乏しい日本にとって重要な鉄資源になる大切なものです。
こちらを、当社でリサイクルをしやすいように加工したのちに、電気炉メーカーに運搬しリサイクルされます。
意外と、当社で加工を行ったのち、金属がどのようにして生まれ変わるのか知らない方もいらっしゃるということで、今回は金属リサイクルを行うにあたって電気炉メーカーで何をしているのか簡単に解説します。
種類によって全く違う「炉」
当社で加工した金属スクラップは、電気炉メーカーへ運搬します。
高炉メーカーになぜ運搬しないのかというと、ズバリ「炉」の種類が違うため、
利用方法や材料が異なるためです。
3つの代表する炉は最終的な目的は、製鋼ですが、
それぞれの「炉」は役割・材料が異なります。
高炉
高炉で使用される材料は「鉄鉱石」です。
コークスなどの還元材を利用し熱を発生させます。
その熱で鉄鉱石を溶解させて銑鉄を製鉄(製鉄)しています。
転炉
転炉では、高炉で発生した「銑鉄」を材料にします。
この銑鉄を加熱し溶解させ脱炭を行い、またケイ素やリン、マンガンといった不純物を取り除くことで鋼鉄を製鋼します。
電気炉
電気炉で利用される材料は「鉄スクラップ、銑鉄、直接還元鉄」です。
製鉄は行わず、鉄スクラップ等の鉄源を用いて製鋼のみを行います。
アーク放電と呼ばれる雷のようなものを発生させ、その放電の熱を利用し鉄を分解、溶解させ不純物を取り除き、鋼鉄を製鋼します。
ちなみに、高炉と転炉は同じ製鉄所の中の装置の中の一種です。
そのため、高炉と転炉はセットで使用します。
このように、高炉・転炉では鉄スクラップをリサイクルすることができません。
電気炉でないと鉄スクラップを再び鋼鉄として蘇らせることができないのです。
そのため当社は、しっかりと分別を行い、加工したうえで電気炉メーカーに金属スクラップを運搬しています。
最後に
ちなみに、高炉と転炉は同じ製鉄所の中の装置の中の一種です。そのため、高炉と転炉はセットで使用します。
このように、高炉・転炉では鉄スクラップをリサイクルすることができません。
電気炉でないと鉄スクラップを再び鋼鉄として蘇らせることができないのです。
そのため当社は、しっかりと分別を行い、加工したうえで電気炉メーカーに金属スクラップを運搬しています。
株式会社北斗は、これからも日本にとって大変有益な資源である金属スクラップを金属リサイクル事業を通して蘇らせリサイクルを続けます。
そして鉄資源の有効利用、永続的な利用を推進できるように金属リサイクルを行っていきます。
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